社会人の時に通っていた音楽教室では、
飲み会や弦楽合奏団を通して、他の生徒さんとも交流する機会を持てました。
その中の先輩の一人、ヴァイオリンのAさん(仮)。
弦楽器のフェアやご飯に行ったり、
教室を離れたところでも交流させて頂いていました。
強靭な心身でないと勤められず、かつ、社会から必要とされているご職業に誇りを持ち、
ご自身でも本業に活かすべく勉強をしながら、
バイオリンを弾きにいらっしゃってました。
音楽の話だけではなく、会社の愚痴も沢山聞いて頂きました。
しかし、Aさんとの交流は長くは続きませんでした。
お知り合いになって2年後・・・。
Aさんは、34歳という若さでこの世を去ってしまったのです。
病気が発見された時はもう手遅れで、
ご本人は一生懸命治そうと努力されていましたが・・・。
ヴィオラを教えて頂いた先生からの訃報メールを目にした時、呆然としました。
現実のこととして受け止められなかったのです。
Aさんの死去後、ちょうど発表会がありました。
ご遺族の方も見えていました。
曲の合間に先生がステージの上で、Aさんのことを話されました。
ステージ上、舞台袖、客席などにいた生徒、
聴きに来てくださった方全員で黙祷をしました。
やりたいことまだまだ沢山ありましたよね、
チャルダッシュ弾きたいって言ってましたよね、
本当に悔しさでいっぱいになりました。
富士山の見えるところにこだわって物件選びをされたAさん。
あれから16年経った今でも、ちょうど近くを通ると思い出します。
人は儚いですね。そして、色々ありながらも生かされていることに感謝の想いになります。
いつもAさんは、「頑張り過ぎない程度に頑張って」と
別れるところで仰っていました。
今は若い頃に比べれば大分緩く過ごしていますが、元々が熱血気質なので、
「ちょっと頑張り過ぎてしまったな」と思う時があります。
こんな私の生き様は滑稽で、Aさんは天国から苦笑してるかもしれません。
「頑張り過ぎない程度に頑張って」
Aさんの言葉を改めて思い出しながら、今日この日を生きています。
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